あぶくりの夜学校
雑司が谷あぶくりで毎週火曜日、未来に出会う
働き方と生き方を、自分で決めるためのきっかけ
このウェブサイトは、東京理科大学 理工学部 建築学科4年生の設計製図の授業の嶋田ユニットのウェブサイトです。
といっても学生のためだけのページではありません。大学の授業の一部を一般の方々に公開しようというのです。
ぼくが担当しているスタジオでは、一昨年度は雑司が谷の古い借地の一軒家を対象にして事業提案を行い、学生自らがその利用者(住人)と一緒にセルフリノベーションして再生を実現しました。昨年度は豊島区雑司が谷の廃校になった旧高田小学校跡地のリノベーションプランのケーススタディを行い提案しました。
今年は、学生たちに、将来の働き方と生き方を自分自身の頭で考え、自分自身で選んで決めることを課題として取り組んでもらうことにしました。毎週火曜日夜7時
国内のリノベーションや都市再生、地域再生、新しい産業や新しい仕事、新しい働き方を作り出す第一線で活躍中の専門家達が繰り広げるライブアクト。
雑司が谷でこんなお話を毎週聴けるなんてなかなか無い機会です。
みなさんぜひお越しください。
嶋田 洋平/らいおん建築事務所
課題
「社会の課題」をみつけ「事業」で解決する
「課題」をみつけ「生き方」で解決する社会のパラダイムが劇的に変化している。国内の人口減少という局面の変化は、抗いようのない圧力となってぼくたちの生活や暮らしを否応なしに変えていく。
20世紀の右肩上がりの時代に有効だった制度や価値観、様々な商習慣や建築の手法、学問は、人口減少縮退局面の現在にあっては、その力を上手く発揮できないばかりか、むしろ社会に対する弊害となっている。
ーぼくたちはやり方を変えなければならない。
特に建築学科で「新しい建物を作る」ための知恵と技術を学んできたみなさんは、これまで通りの20世紀型の大学で習うような新築・開発的手法は、これから出て行く社会では全くと言っていいほどに使い物にならない現実に直面するだろう。
そこで、今一度社会に目を向けて欲しい。
建設という行為が人間活動の事業の一部であるということを、基本的認識としてほしい。
建築はビジネスの行為である。
だから、今、みなさんには、ぼくたちの目の前に横たわっているさまざまな社会課題の本質を正しくとらえてほしい。そしてその課題を解決するための事業を考えてほしい。事業を考えたらそこで建築や空間の果たす役割について想像力を膨らましてほしい。
もしくは、今、みなさんには、僕たちの目の前の社会の中で建設という産業が置かれている状況を正しく見つめ直してほしい。そしてその現状を正しく認識した上で、大学で建築を学んだものとして、これから社会にでた時の自分の役割について、想像力を膨らませてほしい。
いずれの課題でもよい、自分と社会の関係について改めて問い直して、自分が今踏み出すべき正しい一歩について、課題を通じて考えてほしい。
自分の生き方を自分で考えて、決めて、行動する。
自らの変化に対して、一歩踏み出す勇気をもってほしい。
イベントについて
このイベントはなに?
このイベントは大学の授業の一部を一般の参加者に開放するものです。全11回のトークライブです。
東京理科大学建築学科4年生の設計製図の授業の嶋田ユニットの学生は無料ですが、それ以外の一般参加者は有料です。トークライブは1時間30分ですが、その後講師を交えて懇談会を30分ほど行います。合計2時間のイベントです。
参加費は?
お支払いは?
参加費はPeattixというチケットサービスを使っています。
それぞれの講師の紹介ページの右下に「チケットはこちらから」と書いてありますので、そこをクリックしてチケットを購入してください。チケットの事前購入にご協力ください。
開催場所は?
東京メトロ副都心線雑司が谷駅徒歩3分の「あぶくり」です。
副都心線雑司が谷駅の三番出口を出ると、正面にセブンイレブンが見えます。
横断歩道をわたって左に曲がりまっすぐすすむと右手にオリジン弁当のある横断歩道が、横断歩道を渡った右手の建物があぶくりです。階段を半階あがってください。そこが会場です。
受講の仕方は?
授業は1回だけでも全部受けてもかまいません。
飛び飛びでも、興味のある講義だけ受講しても結構です。しかし、全部受講するとリノベーションスクールに1回参加したのと同じくらいのライブアクトを全部聴けることになります。しかもドリンク付き。とってもお得です。
みなさんから頂いたお金は会場の飲食店の場所代と講師の方への謝礼、映像収録費に充てます。
受講資格は?
どなたでも受講頂けます。
新しい産業や新しい仕事、新しい働き方を作り出す第一線で活躍中の専門家達が繰り広げるトークイベントは、大変刺激的な2時間になります。
是非お越しください。
あぶくり
東京都豊島区高田1-36-18 ハウスTKA目白 201
03-6912-6719# 1
欲しい暮らしは自分でつくる
1976年福岡県北九州生まれ。東京理科大学大学院修了後、後設計事務所みかんぐみに勤務し、2010年起業。設計事務所であるらいおん建築事務所、エリアの再生を行うまちづくり会社である北九州家守舎・都電家守舎、全国各地の縮退エリアの再生のためリノベーションスクールを開催するリノベリングなど複数の事業の経営を通じて、人口減少のストック活用時代に必要な建築家の職能と建築設計事務所の役割について実験的な実践を行っている。
嶋田 洋平
Yohei Shimada
2016.4.19
19:00~21:00
# 2
その違和感は常に正しい
1984年岡山県生まれ。中央大学総合政策学部卒業後、ウェブサイトなどを制作するベンチャー企業に就職。09年よりgreenz.jpに転職し、11年に副編集長。12年にはgreenz.jpのNPO法人化にともない理事として経営に参画。
グリーンズ全体の事業戦略づくりと、企業や行政に向けた事業の開発や営業、オペレーションの責任者。全国に広がるgreen drinksをサポートするgreen drinks Japan事務局。ライフワークとして、ソーシャルなスタートアップビジネスの事業化を支援している。
2016.4.26
19:00~21:00
# 3
都市と里山の暮らしをつなぐ働き方
1973年東京都生まれ。1998年日本女子大学大学院修了後、千葉学建築計画事務所勤務を経て建築ライターへ。プライベートでは2007年より家族5人とネコ2匹を連れて「平日は東京、週末は千葉県南房総市の里山で暮らす」という二地域居住を実践。2011年に農家や建築家、教育関係者、造園家、ウェブデザイナー、市役所公務員らと「南房総リパブリック」設立、2011年に法人化。
著書に『週末は田舎暮らし ~ゼロからはじめた「二地域居住」奮闘記~』(ダイヤモンド社)、『建築女子が聞く 住まいの金融と税制』(共著・学芸出版社)など。
馬場 未織
miori baba
2016.5.10
19:00~21:00
# 4
生きるように働く
1979年東京生まれ。明治大学大学院建築学専攻卒業後、株式会社ザイマックスを経て、生きるように働く人の求人サイト「日本仕事百貨」を企画運営。
シブヤ大学しごと課ディレクター、シゴトヒト文庫ディレクター、グッドデザイン賞審査員・フォーカス・イシュー・ディレクターなどを務め、東京の真ん中に小さなまちをつくるプロジェクト「リトルトーキョー」や「しごとバー」の企画・デザインを監修。著書「シゴトとヒトの間を考える(シゴトヒト文庫)」。
ナカムラ ケンタ
KENTA NAKMURA
2016.5.17
19:00~21:00
# 5
だから、僕らはこの働き方を選んだ
1971年東京生まれ。東京大学工学部建築学科、同大学院を経てマッキンゼー・アンド・カンパニー入社。3年半ほど主に大企業の経営戦略コンンサルティングを行う。その後コロンビア大学に留学。同大学建築大学院の不動産開発科修了。2001年に不動産のディベロッパー、スペースデザインに入社。02年に財務担当の取締役に。経営企画や資金調達に携わりつつ、開発案件のプロジェクト管理などにも従事。04年に株式会社スピークを共同設立。不動産再生プロジェクトや新規事業のプロデュース、不動産セレクトショップサイトの運営、カフェ・宿の経営などを行う。
林 厚見
atsumi hayashi
2016.5.31
19:00~21:00
# 6
建築学生だから大家をやってみた
1989年東京都生まれ。日本女子大学家政学部住居学科卒業、横浜国立大学大学院 都市イノベーション学府 Y-GSA修了、横浜国立大学大学院 都市イノベーション研究院 博士課程 在籍。木造密集市街地、次世代都市居住を研究。
2014年 設計事務所 Studio Tokyo West設立。大学3年生のときに一軒家をセルフリノベーションし、シェアハウスの運営を開始。最近では銭湯を中心としたエリア再生をはじめ、賃貸マンション再生プロジェクト、京都町屋ゲストハウスネットワークといったまちづくりの企画を推進している。
瀬川 翠
midori segawa
2016.6.7
19:00~21:00
# EXTRA
とにかくパーリーを続けよう
1990年東京生まれ香港育ち。 成城大学文芸学部卒業後、桑沢デザイン研究所にて建築を学ぶ。卒業後、参加した広島県尾道市のゲストハウスセルフリノベーション計画を経て独立。空き家を改修しながらそこに住み着き、パーティーをし続けることでその場所に新たな価値を持たせるパーリー建築を開始する。2015年に手がけた「ギルドハウス十日町」では施工期間中に1500人訪れ、住民7世帯の限界集落に人のいる風景を作り出した。その後も全国各地の空き家に住み着いてはとにかくパーティーを催し続けている。
2016.6.14
19:00~21:00
# 7
ギャップを埋める新しい仕事
1976年神奈川県生まれ。上智大学法学部法律学科卒業。大学在学中にアンティークアパレル輸入製造業で起業。買い付けを兼ねて世界50国を旅し、行く先々で興味のあった食文化も学ぶ。10年後に飲食業に転向し、無添加調理による世界各国料理ケータリング業を立ち上げ、他様々な業態の飲食店舗のメニュー開発を約30店舗手がける。現在はアジアの国々で海外市場の飲食店舗案件を、国内では大学機関×食の案件などに携わる。IWCJ財団の設立に関わり副理事に。小学生を対象とした、各国大使館との多様性&食育イベントを月1で開催、50カ国の大使館との実績を持つ。大使館シェフのいない、小国の大使公邸料理人なども務めている。
寺脇 加恵
kae terawaki2016.6.21
19:00~21:00
# 8
ゆっくり、いそげ
1971年生まれ。東京大学法学部卒業後、マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て、その後独立、株式会社フェスティナレンテを創業。2008年には西国分寺に集合住宅兼店舗を建設、その1階にカフェ「クルミドコーヒー」をオープンさせた。西国分寺は当時のJR中央線で乗降者が最下位だったが、店内の独特の雰囲気やイベント開催が評判を呼び、2013年に「食べログ」(カフェ部門)で全国1位となった。この経験をもとに関わった国分寺の地域通貨計画など、独自の地域振興活動で知られている。
影山 知明
tomoaki kageyama
2016.6.28
19:00~21:00
# 9
誰もがやりたいことを実現できる
世の中を創る
2006年成城学園高校卒業。2010年慶應義塾大学経済学部卒業。2012年慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科修了。
大学院在学中の2010年にスタンフォード大学へ留学し、帰国後の2011年3月、日本初のクラウドファンディングサービス「READYFOR?」を立ち上げる。同年、世界経済フォーラムのグローバルシェイパーズに選出され、2012年日本人史上最年少でダボス会議に参加。その他「St.Gallen Symposium」内閣府「国・行政のあり方に関する懇談会」等、国内外の数多くの会議に参加。2014年READYFOR株式会社 代表取締役に就任。
米良 はるか
haruka mera
2016.7.5
19:00~21:00
#10
ナリワイとフルサトをつくる
京都大学大学院農学研究科森林科学専攻修士課程修了。2007年より生活の中から生み出す頭と体が鍛えられる仕事をテーマに現代の複業的な生業モデルの研究開発と実践を開始。ギャラリースペース・シェアハウス・オフィスの運営や、企画業、収穫・販売だけを担当する農家業から農作業着メーカーなど生活拡張型の事業や「全国床張り協会」といったギルド的団体運営等の活動も行う。著書に「ナリワイをつくる」(東京書籍)など。
伊藤 洋志
hiroshi ito
2016.7.12
19:00~21:00
みなさんの参加をお待ちしてしています。
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